もっと知りたい!くらしのお金 バックナンバー 陣内恭子先生の子どものマネー教育

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第5回 中学生への金融経済教育

学力ではなく体験の差

7月に金融教育研究校(中学校)で経済教育の導入の模擬授業を行いました。それに先立ち小学校でも担当しました。同じ時期に、小学5、6年生と中学1年生に会ったわけですが、大きな差はなさそうでした。しかし、同じ学年での子どもたちの差は大きく開いているというのが率直な感想です。学力ではありません。体験の差なのです。家庭での会話の差でもあるだろうと予測がつきます。


多くの中学校の現行カリキュラムでは、3年生の1学期に「政治」、2学期から「経済」が入ります。すでに受験の準備で、じっくりと学習できる状態ではないことが多いようです。


金融経済の情報の中から自分に必要なものを選び、取り入れ、活用していく技術は一朝一夕で身につくものではありません。親世代が習っていないからと積極的な行動を起こさなければ、わが子が複雑な経済社会で心豊かな生活を送れないかもしれません。学校の授業が変わるのはこれからです。待っていては遅いのです。


経済学的なものの見方

金融経済教育というと、どうしても金融機関や金融商品、経済の仕組みなどを連想してしまいますが、「経済学的なものの見方」が、生きるうえでとても役に立つのだと考えてみてはいかがでしょうか。人生は一生選択の連続ですが、その選択の場面で力を発揮するのが「経済学的なものの見方」です。前回3つ紹介した中学校での金融経済教育の目的の1つである「合理的な意思決定を行う個人の育成」の部分です。


欲しいと思うものが手に入らないことがありますね。もっと時間が欲しい、もっと貯金があったらと考える場面は何度も経験するのではないでしょうか。でも、それぞれは有限でいくらでも使えるわけではありません。1日は24時間と平等に与えられているように思えますが、命としてみればどれだけあるのか誰にもわかりません。お金はどれだけでも貯めることができるものかもしれませんが、稼げる人は限られています。これら限りあるものを自分にとって有効に使うためにどう考えるかで大きな差がついてくるのです。


「浪費」と「消費」と「投資」

資格試験を受けるとします。時間と費用を使って受験します。受験前に投げ出せばそれまで使った時間とお金の浪費。合格、不合格を問わず、その後に何の役にも立てられなければ単なる消費。資格を取るために勉強したことを活用できるようになれば、これは時間とお金の自分への投資であったと言えるでしょう。そして、それは社会に貢献できる投資でもあるのです。


何かを消費する際に、浪費?消費?投資?と自分に投げかけてみるといいでしょう。もっと経済学的に言えば、これは金額的にどのくらいの価値があるのかと測る方法を身につけることで、合理的な判断ができるようにもなるはずです。


子どもたちに、合理的な判断ができる方法を今から教えたいですね。これから進学、就職と難しい選択をしなければならない子どもたちです。自分の意思で価値のある選択ができるように考え方を伝え、子ども自身に選ばせ、見守る、これが大人たちに求められていることだと思います。

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