もっと知りたい!くらしのお金 バックナンバー 陣内恭子先生の子どものマネー教育

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第6回 仕事を稼ぐ、お金を稼ぐ

中学校や高校に外部講師として出向く場合、子どもたちが就職を意識できるような内容を求められます。仕事をすること、つまり大人になったら稼がなくてはならないことを伝えて欲しいと言われます。今、豊かに育つ子どもたちに、まじめに働き、身の丈にあった消費が生活の基本であることを伝えることさえ"技術"が必要な世の中になっています。ここができていれば、多重債務問題で苦しむ若者もこんなに多くはなかったと思われます。


稼ぐに追いつく貧乏はなし

「稼ぐ」を漢字辞典で調べると「家」が移し植えること、「禾」が稲、「稼」で稲を移し植える意味を表し、農作業に精を出すことから、かせぐ、つまり働く意味が生まれたとあります。国語辞典には「働いて収入を得る」「仕事などに励む」「利益を得る」などとなっています。


大人に「稼ぐ」という言葉から連想するものを聞くとすぐに「お金」が出ます。『お金のしつけが子を育てる』(長谷川孝著)には、昔は自分の仕事をきっちりやっていれば、食べていけるだけのお金が後からついてきた時代であったとあり、共感したものです。豊かさをお金の量で計る時代になり「仕事を稼ぐ」から「お金を稼ぐ」へと使い方も変わってきているようです。


大人が準備する「稼ぐ場」の結果は?

子どもたちに、フリーマーケットを体験させたことがあります。稼ぐことは大変なのだと先にわからせることができれば、買うという消費者としての行動も慎重になり、お金も大切に使うようになるのではないかと期待したのですが、結果は思い通りにはいきませんでした。


「働くって大変」「値段をつけるのが難しかった」「おもしろかった」「声を出すのが恥ずかしかった」などいろいろな感想が出ましたが、そこで得た収入は、使う子はすぐに使う、貯める子は貯めるというようにいつもと同じ行動パターンが多かったようです。貴重な体験にはなったものの、なぜ稼ぐのか、働くのかを子ども自身に考えさせなかったことが反省点として残りました。


大人によって前もって準備された場や仕組みの中で、働いて稼ぐこと、お金を使うことが理解できるかというとそう簡単な話ではありません。お金との上手な付き合い方は、たくさんの体験から自分で学びとらなければ身につかないもののひとつなのです。


学校と家庭の役割分担

「お金の教育」を考えてみると、


(1) お金の役割や金融商品、経済を教える
(2) 生きるためのお金の稼ぎ方使い方を伝える

ことの2つに分けられると思います。


(1) の、一般論で覚えさせればよい内容は学校で行えるものです。しかし、(2)の、いろいろな考え方があり、さまざまな価値を認める必要があるものは家庭で伝えていくべきでしょう。保護者もそれを望んでいます。


現在、金融経済の一般的な説明は、金融機関主導で行われており、金融が前面に出ている内容が気になるところです。金融庁や文部科学省は、学校教育に力を入れ始めましたが、ここでできるのは(1)の部分だけ。子どもに伝えるべき保護者自身、(2)の方法論を学び、考える場は準備されていないのが現状です。次回はここを考えていきましょう。

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