知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『食べても太らない年末年始の食べ方のコツ』

クリスマス料理やおせち料理が楽しみな年末年始。毎年食べ過ぎが心配な時期ですが、ちょっとしたコツをつかめば食事管理は簡単です。
今回は、食べても太らない年末年始の食べ方のコツをご紹介いたします。

ゆっくりよく噛んで

食べ物をよく噛むと、胃腸の消化を助けます。また、よく噛むことでゆっくりと食事ができ、満腹感を感じやすくなります。

少ない量で満腹感が2倍に

サラダやお浸しなどの野菜料理やスープなどの汁物から先に食べることで、おなかいっぱいに感じやすくなることをご存知ですか。これらは低カロリーで食物繊維が多く含まれているため、食物繊維の作用で血糖値の上昇が抑えられ、結果として食べすぎを防ぐことができるのです。定食で決まった量を食べる場合はともかく、この時期に多いブッフェ形式の食事やおせち料理などの自分で料理や量を選ぶことができる場合は、特に有効です。食べたいものから選ぶのではなく、「まず野菜から」と覚えておきましょう。

身体を温める工夫

冷たいものを好んで食べたり、運動が不足していたり、食事量が極端に少ないことで、からだが冷えているという状況になっている場合があります。そんなときは、意識的に身体を動かしてからだを温め、加えて食事や飲み物でも温かいものを摂るようにしましょう。
東洋医学では、からだを温める作用がある食品として、かぼちゃ・れんこん・人参・しょうがなどがあります。からだが温まると、体内の熱代謝がよくなり、結果として食べたものを消化しやすい身体になるのです。反対に、アルコールは身体を冷やすといわれていますので、量や頻度に気をつけるとよいですね。

代謝アップ

ダイエットのために食事量を極端に減らしたり、単品ダイエットをしたりでは、必要な栄養素が体内に入りません。するとからだは飢餓状態と認識し、エネルギーを消費しないように調整するのです。ダイエット中がまさにこの状態で、食事量を元に戻すと太るというリバウンドの原因になるのです。代謝をアップするためには、主食・主菜・副菜の食事バランスを整えた食事を心がけましょう。

今回は、食べても太らない年末年始の食べ方のコツをお伝えしました。食事管理において、食べてはいけないという「ストレス」が、実は一番の大敵です。一時的な対応ではなく、まずは食習慣を改善し、継続することをお勧めします。毎日の積み重ねが、身体を作るのですから。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

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