知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『子どものお弁当づくりのアイデア』

ご入園、ご入学、進級、おめでとうございます。
環境の変化に伴い、新たにお弁当作りがスタートするお母さまも多いことでしょう。
子どもの頃に作ってもらったお弁当は思い出に残るもの。愛情をこめた栄養バランス弁当でわが子を応援しましょう!
今回はお弁当作りのアイデアについてご紹介いたします。

見た目重要!彩り豊かに

お弁当は見た目が大切なポイントです。様々な種類の食材を使うと、食欲がわき食べ進めやすいですね。
だからといって、デザイン重視のカラフルなキャラ弁ばかりでは、色素などの添加物を多く使い、栄養素が偏りがちになってしまいます。自然な食品の色である5つの色を意識すると自然と栄養バランスも整いますよ!

赤:牛肉 鮭 マグロ トマト 人参
白:ごはん パン チーズ
黄:卵 大豆 オレンジ グレープフルーツ
緑:ほうれん草 小松菜 ブロッコリー さやいんげん
黒:ごま のり ひじき わかめ

ご飯とおかずの配分が鍵!

昔と今とでは、お弁当の栄養バランスが違うといわれています。
以前は、主食であるご飯がお弁当の1/2以上を占めていました。今では、ヘルシー路線からか、その半分ほどの1/4程度になっていることもあるようです。一見おかずが盛りだくさんで体に良さそうに感じるのですが、実は栄養素のバランスは悪くなりがちに。
お弁当箱のベストバランスは、全体を6つに分けて「主食3/6:野菜のおかず2/6:たんぱく質のおかず1/6」の配分。是非覚えておきましょう!
お弁当で何か不足してしまった場合、その日の夕食やおやつで補えばOKです。

アイテムを賢く使おう!

カラフルなおかずカップやアルミホイルなどを使って、色味が足りない分を補うのもひとつ。
お弁当箱は、赤やオレンジなどの暖色系は食べものを美味しく見せてくれますが、反対に水色や青などの寒色系は食欲が落ちるといわれています。ダイエットをしたいときは水色、全て食べてほしいときはオレンジや赤など、用途によってお弁当箱の色も選ぶといいですね。

主食のバリエーションを増やそう!

マンネリ化しやすいお弁当。お弁当の中身を変えるのに一役買うのが主食のバリエーションです。主食が変わると目先が変わり、アレンジが広がります!いつもの白ご飯に変えて、こんなアレンジはいかがでしょうか?
ごはん:雑穀ごはん 炊き込みごはん ピラフ チャーハン おにぎり
パン:サンドイッチ ロールサンド ホットドック オープンサンド ハンバーガー
麺:ソース焼きそば 焼きうどん ナポリタン

お弁当に苦手な食べもの入れるのは○?×?

正解は×です。
なんとか好き嫌いを克服したいと思うのが母心。
ですが、年齢によっては、みんなでお弁当を楽しく食べること自体、ハードルのひとつになるもの。特に幼稚園での初めてのお弁当は、食べ慣れた食べやすいおかずを用意してあげると子どもは安心します。食べきれる量をお弁当に詰めれば子どもにも「全部食べた!」という達成感に繋がるのです。
好き嫌いの克服に無理強いは禁物ですが、野菜を食べない代わりにフライドポテトを、野菜を食べないから野菜ジュースや青汁を与えるなど、代用品を続けて与えていることもその克服を妨げているケースのひとつ。それがエスカレートすると、好きなものしか食べないといった、偏食に繋がります。
食べたくないという気持ちを受容し認め、時期がきたら食べるようになるとゆったり構えていましょう。お弁当に慣れた頃、嫌いな食べものをお友達と一緒に克服できた成功例もあります。
食品そのものの味をしっかり体で感じることが、食育の一歩。嫌いなものを食べることができるようになったことは、子どもにとっては大切にしたい成功体験です。時期を見てそっと見守ることも大切ですね。

いかがでしたか。忙しい日常生活の中でのお弁当作りは大変ですが、日々の積み重ねが健康な身体と心を作ります。
子どもの健康を守るという大きな役割を果たすのが、家庭での「食」なのですから。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

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