知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『いざというときに役立つ食料の備え』

東日本大震災が発生した3.11より丸3年が過ぎました。
農林水産省は、食品の備蓄量に関して、最低でも3日分、可能であれば1週間分程度を確保することをすすめています。
いざというときに慌てないために、防災の意識の確認と日ごろの備えについて家族で確認しておきましょう。
今回は、いざというときに役立つ食料の備えについてご紹介いたします。

備蓄品を選ぶポイント

発生直後は、水やガスを使うことができないなど、ライフラインがストップすることを考慮して備蓄をする必要があります。
家族に特別な配慮をする必要がある方(高齢者の介護食や食事療法が必須な疾患やアレルギー食、離乳食等)は予め準備しておきましょう。
また、缶詰やレトルト食品など、長期間の保存ができる食品を準備しておくと安心です。
災害時の食事は、長期間にわたって炭水化物が多い主食に偏りやすく、野菜や果物の摂取が少なくなる傾向があります。
予め備蓄品の中で、主食・主菜・副菜をそろえた食事になるように組み合わせを考えておくと安心です。

<例>
水:1人1日1リットルを目安
調理不用食品:缶詰、乾パン、シリアル、果物、ドライフルーツ
主食となる食べ物:米(レトルトごはん、アルファ米)、小麦粉、パン、もち、乾麺、カップ麺、シリアル
主菜:肉・魚・豆などの缶詰、レトルト食品(牛丼・親子丼等)、乾物、ロングライフ牛乳
副菜:梅干、のり、缶詰(トマト缶等)、インスタント味噌汁、缶詰(果物)、野菜ジュース、果汁、果物
その他:調味料、飲み物(コーヒー、お茶、果汁)、菓子

備蓄食品のチェック

賞味期限
缶詰や瓶詰、乾物などは賞味期限が長いですが、1年以内に期限が切れるようだったら早めに消費し、計画的に購入しておくと安心ですね。
必要な量
家族の人数の変化に合わせて、必要量を見直しましょう。最低でも3日分、可能であれば1週間分の食材の備蓄をすると安心です。日ごろの消費分を少し多めに購入し、使用したら補充することを心がけるとよいでしょう。
成長や加齢、嗜好にあわせた備蓄品のラインナップ
子どもは日々成長します。また、高齢者は加齢と共に食形態が変化することがあります。備蓄品が現状に合わせた備蓄品になっているか、定期的に確認しておくことが大切です。

いかがでしたか?
これらの対策は、大規模震災だけではなく、新型インフルエンザ等の流行の際にも役立つ備えです。
緊急時に備えて、日ごろから意識して備えをしておきましょう。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

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