知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『子どもの野菜克服テクニック』

子どもの野菜嫌いは、ママの頭を悩ませるものですね。
野菜をしっかり食べてほしいという母心とは反対に、対策を講じても子どもの野菜嫌いが改善されないこともあります。
今回は、おいしく野菜を食べてもらうための、「子どもの野菜克服テクニック」をご紹介いたします。

1.野菜嫌いの原因を知る

あなたのお子様はどのタイプ?
野菜嫌いは大きく3つのタイプに分けることができます。

  1. 1野菜全般が苦手
  2. 2特定の野菜が苦手
  3. 3調理法によって苦手な野菜がある

これらのどのタイプに当てはまるか、考えてみましょう。

2.原因別の克服テクニックは?

野菜全般が苦手な場合

一緒に買い物をする、調理をするなど、野菜に興味を抱かせることから始めましょう。野菜ジュースや青汁、サプリメントなどを代用品としてご利用になる場合もあると思います。これらは一時的なご利用でしたらよいのですが、本来の野菜が苦手であるという問題の克服にはつながりにくい場合があります。また、野菜ジュースには、果物の糖分が含まれる場合があり、嗜好品の一つとして考えたほうが無難です。

特定の野菜が苦手な場合

苦手な理由を考えてみましょう。酸味が苦手なのか、葉野菜の歯触りが苦手なのか、その理由によって対策を考えると苦手克服につながります。
トマトなどの酸味が苦手なお子様の対策としては、加熱したり乳製品と混ぜることで酸味を和らげることができます。
歯触りや食感が苦手なお子様には、みじん切りに切ったり、すりおろしにするなど、切り方を工夫して料理に混ぜ込んでみましょう。また、スムージーのように、野菜の形状をなくしてしまうのも方法の一つです。いずれの場合も、他の野菜を食べることができれば栄養補給ができますので、無理強いすることは控えましょう。
苦みが苦手なお子様の場合は、素揚げなどの揚げ物にしたり、焼き目をつけて香ばしさを出したり、カレー味にするなど、好みの味付けで、苦みを抑える調理法がお勧めです。

調理法によって苦手な野菜がある場合

「生の人参は食べることができるけど、煮物の人参は嫌い」など、調理法によって苦手な野菜があるお子様も多く見受けられます。まずはお好みの調理法で調理してみましょう。嫌いな調理法や味付けの食品を無理強いするのではなく、今食べることが出きるという成功体験を重ねていくことが大切です。成長とともに調理法のバリエーションが広がっていくでしょう。

3.食事の環境を整える

まだまだ甘えたい盛りの子どもにとって、ママの気持ちを確認するために食べないなど、単に食べたくないという理由だけはない場合が多くあります。コミュニケーションをとりながらお子様をよく観察することが大切です。
食事の環境として、食事の前には身体を動かしておなかが空いているか、食事をする際にそのための準備(手を洗う、エプロンをつける、テレビや音楽を消すなど)ができているか、楽しい雰囲気で食事をしているか、なども再確認してみましょう。
時には、外食や、お友達と一緒に食事をすることも、気分転換につながって苦手克服のきっかけとなることがあります。
そして、料理の味付けや食材が単調にならないように、栄養価の高い旬の食材を中心に調理法も工夫すること、野菜を意識し過ぎず、ゆったりと構えて対応することなども、苦手克服のポイントです。

いかがでしたか?
苦手な食材を克服するポイントは、原因を把握したうえで、対策を講じ、時間をかけて見守ることです。
一時的に、食事から外し、忘れたころに食べることができる場合もありますので、長い目でゆったりと構えて対応しましょう。そして少しでも食べることができたら、うんとほめてあげてくださいね。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

サイドメニュー