知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『子どもの身体リズムに合わせた生活を』

入園入学を迎え、新しい環境で過ごすお子様が多い時期ですね。
近年、大人の生活に合わせることが、子どもの体調や精神面に影響があるとの報告がされています。
睡眠時間が少ない又は就寝時刻が遅い幼児学童は、肥満が多いというデータもあります。
今回は研究報告を基に、子どもの身体リズムに合わせた生活についてご紹介いたします。

起床時間を整える

脳は、起床後、朝の日光を浴びることで目覚めます。
布団の中で目が覚めたら、まずカーテンを開けて日光を浴び、起きるのが理想です。
子どもが起きる際には泣いたり不機嫌になったりすることが多々あります。その際は、だっこやじゃれつき遊びなどスキンシップを図りながら起こしてみましょう。
決まった時間に起こすことを数日間続けると、起床時間が定着してすっきりと起きることができるようになるはずです。

朝食をとる

「朝食をとったほうがペーパーテストの得点が高い」「朝食の栄養バランス(主菜であるたんぱく質をとること)を整えるとペーパーテストの点数が高い」というデータもあります。
朝食をとる時間を確保できるということは、生活リズムが整っていることの目安になります。
朝食の準備をすることとあわせて、そのバランスを整えることは家庭でできることのひとつです。午前中の生活を充実させるためには、必要なことですね。

食事時間を決める

3食とおやつの時間を決めて、ダラダラ食べないようにしましょう。食事時間を整えることで、生活リズムを整えることができます。
また、夕食は寝る2時間前までに済ませると睡眠までの生活がスムーズになり、速やかに就寝することができます。

9時までに寝る

睡眠時間を確保し、成長ホルモンの十分な分泌を促すためには、早寝が基本です。
食後は、激しい運動をすることや大声を出すなどの気持ちが高ぶりやすい行動は控え、ゆったりとした気持ちになるような読み聞かせなどをすると良いでしょう。

新学期を迎えて緊張でいっぱいの子どもたち。生活が変わってからリズムを立てなおすことは大変なことです。家庭でできることは、毎日の食事や十分な睡眠時間の確保など、生活をする上での環境づくりです。
まずは、朝食をしっかりとることからはじめてみてはいかがでしょうか。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

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