知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『保育園に通園中の生後5ヶ月の子どもがいます。インフルエンザの予防接種は必要でしょうか。』

小児へのインフルエンザの予防接種は任意接種であり、基本的に対象は生後6ヶ月以上とされています。

生後6ヶ月未満の子どもは免疫機能の働きが未発達であり、母親から貰った抗体(免疫物質)により守られています。この抗体がある間は、インフルエンザの予防接種を受けても、その効果は弱く抗体がしっかりとつく可能性が低いと考えられているからです。

しかし、6ヶ月未満の子どもへのインフルエンザの予防接種が禁止されているわけではありません。保育園など集団生活においては感染の機会が多くなるので、ワクチンの効果、副作用などについて、保護者が十分に納得されている場合は、接種することも可能です。6ヶ月未満の子どもに接種した場合でも、副作用が強く出やすいということではありません。

日本では12月~3月頃にインフルエンザが流行します。
予防接種後、2週間ほど経ってから抗体が出来てきますので、流行前の10月~12月頃に、子どもの月齢や、生活環境などによりご検討されると良いでしょう。

実際の接種については、かかりつけの小児科にご相談されることをおすすめします。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

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