知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『今年初めて花粉症と診断を受けました。自宅で出来る工夫はありますか。』

ある物質に対して、身体が過敏な拒否反応を示すことをアレルギーといい、その中でもスギなどの花粉によって引きおこされる症状を花粉症といいます。花粉症の症状を軽くするためには、花粉が身体に入ってこないようにする工夫が必要です。花粉症の主な対処法は以下の通りです。

1.マスク

吸い込む花粉を減らし、鼻の症状を軽くする効果が期待できます。隙間が少なく、顔に密着するタイプのマスクがより効果的です。

2.眼鏡

目に入る花粉を減らし、目の症状を軽くする効果が期待できます。花粉対策眼鏡も市販されています。

3.うがい、洗顔、シャワーを浴びる

花粉が付着しやすいのは表面に出ている頭と顔です。外から帰ってきたら洗顔をしたり、シャワーを浴びたりして、花粉を洗い流すとよいでしょう。また、うがいにより、のどに流れた花粉を取り除くことができます。

4.衣服

外から室内に入る前に衣服や帽子に付着した花粉を払いましょう。表面がすべすべしたナイロンやポリエステル、綿などは花粉が付着しにくく、衣服に付着する花粉の量を減らすことが期待できます。また、帽子をかぶることで花粉が頭に付着することを防げます。

5.部屋の環境

こまめに掃除をして、床に落ちた花粉を取り除きましょう。部屋を加湿するのも効果的です。洗濯物は室内に干し、もし外に干した場合は取り込むときに軽くはたいて、花粉を部屋に入れないようにしましょう。布団を外に干した場合には、布団に掃除機をかけると、布団の表面に付着した花粉を取り除くことができます。

家庭で工夫をしても症状が続く場合は、我慢せず耳鼻科や眼科、アレルギー科を受診することをおすすめします。薬物治療(内服薬・点眼薬・点鼻薬など)やレーザー治療などがおこなわれます。最近では、アレルギーをおこす物質に少しずつ身体を慣らす減感作療法も注目されています。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

サイドメニュー