FPによる知って得する!くらしとお金の話

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第19回 これからの経済教育 志のあるお金の使い方

 世の中、不要なモノを持たない生き方のススメが流行っています。経済的な困窮という理由ではなく、賢い消費者、生活者になり、不要なモノは買わなくなっている人たちが増えてきているようです。日本経済の先行きを想像し、身の丈に合わせた消費行動と家計の見直し、子どもの教育と教育費のかけ方を真剣に考えておられるのではないでしょうか。また、経済優先ではなく、社会に貢献する活動家を知り生き方にふれ、お金の使い方に意思を持たせ、社会を変えていくことができると感じている人が増えているように思います。

 マネーじゅく※では、お金を社会のために使える大人を育てたいと考えています。そのための親子講座として、経営者視点を体験するゲーム形式のプログラムがあります。目指すものは、価格の成り立ちを学ぶこと、起業への関心を持つこと、そして地域振興への貢献です。

消費者視点に経営者視点をプラスできるようになる学び

 モノやサービスの値段には理由があります。原価や利益、さまざまな要素が積算されていますが、時には販売戦略的に決まった金額もあるでしょう。消費者の経験のみで生活していると、その価格の理由が分からないものです。生産者が見えない環境、経営がわからない状況では、モノやサービスに見合った価値かどうかの判断も難しいです。

 経済を学ぶ親子講座の中では、参加者は、会社に見立てたグループに分かれて、手持ちのお金から出資、借入で資本金の準備から始め、家賃や設備費、材料費、人件費、広告費などの経費、売上、借入利息など簿記を利用した会計に触れながら遊びます。価格設定や商品、グループのアピールは、経営者視点での体験になります。商品にはご当地の名物を使い、消費者役の保護者には、なぜそこのグループから買い物をしたか購入決定要因をインタビュー形式で答えてもらう内容です。小学生に簿記で使う言葉や考え方を教えることに疑問を感じられる方がまだ多いようです。確かにこの知識がなくても進学には影響はありませんし、経済用語や金融に関する言葉に触れることなく社会に出ていることも多いでしょう。しかし、講座の様子を見ると、遊びながら体験していくので、子どもたちにとって苦痛な学習ではないのがわかります。市販されている人生ゲームで内容がわからないまま金融商品を売り買いしているのと同じ感覚のようです。ただ、体験は日常生活に生かせるものにしなければもったいないですから、価格の成り立ちに興味を持たせ、身近な生活経済のしくみを学び始める機会と位置付けています。

起業という選択肢

 マネーじゅくでは、保護者にも消費者視点だけの生活から脱却してほしい、事業を起こすということを意識してもらいたいという願いも込めてプログラムを作っています。じつは、お金の教育は保護者への教育が一番大切なのです。多くの保護者は、自分が子どもの頃にできなかったことをわが子にさせたいと考えています。スポーツ、音楽、語学、学習など様々です。しかし、賢い消費者、経営者への学びに導くことはほとんどないのではないでしょうか。それは、子どもへの金銭教育を意識をしていないからです。子どもの持つ夢に、「それは難しい、あなたの力では無理でしょう、お金がかかるから駄目、安定した企業に就職しなさい」そんな言葉をかけてしまうのではなく、子どもたちの夢が実現するように、就職も起業も応援できる人生の先輩でありたいものだと思います。

地域が元気になるお金の使い方

 近年、地方の再生が叫ばれています。消費者として、地域が元気になるお金の使い方があります。それは、作り手、売り手の応援です。隣人が豊かになることを願うのです。私は、教育者、東井義雄氏の『村を育てる学力』(明治図書)にある、「村を捨てる学力」と「村を育てる学力」という考え方に影響を受けました。子どもたちに、いま住む地域を好きでいてほしい、地域の良さを実感してほしい、地域に残り、戻り、地域を再生してほしいと願っています。そのために、講座にご当地の特徴を入れたプログラムを作ります。

 お金は交換手段であるとともに元気を運びます。買うという行為は、消費者として応援の気持ちを表現することになります。応援の気持ちを誰に届けるのかは、消費者にゆだねられているのです。「この人たちに頑張ってもらいたい」「この子たちに新しい時代を作ってほしい」「一緒に元気な街を作り上げていきたい」、その思いを一人一人の消費行動に託すことが、社会を変えることになります。寄付や投資なども応援の方法です。これらをお金の教育を通して親子に伝えています。大人が意識すればお金の教育は自然にできるものです。子どもたちは大人を見て育つからです。明るい社会づくりのため、志のある前向きなお金の使い方ができる人として、お手本になりたいものです。

◆ファイナンシャルエデュケーター
金銭教育総合研究所 マネーじゅく代表 陣内 恭子

※金銭教育総合研究所 マネーじゅくの活動
全国に活動拠点を持つ金銭教育の研究をしながら指導者育成に努める任意団体です。子どもへの金銭教育、金融経済教育、消費者教育、キャリア教育等、オリジナルプラグラムを使いながら体験・体感型ワークショップで、親子での学習や学校授業のサポートなどを行っています。大人へは家計管理のアドバイス、家庭でできる子どものお金の教育を指導しています。

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