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今月のテーマ『新型インフルエンザ(H1N1)』

はじめに

限られた期間に、ある感染症が世界的に大流行することをパンデミックと言います。過去に発生した1918年のスペインインフルエンザは世界中で約4,000万人、日本では約39万人の死者を出しましたが、その後も1957年にアジアインフルエンザ、1968年には香港インフルエンザなどが発生しています。現在は、新型インフルエンザが人口の増加や都市への人口集中、飛行機などの交通機関の発達などから、非常に短期間に世界中に蔓延して甚大な被害をもたらすことが予測されており、世界中で警戒を強めています。今回、メキシコの豚インフルエンザを発端とした新型インフルエンザ(H1N1)の出現は、現在世界24ヶ国以上で感染者が確認されており、死者も44名報告されています。こうした状況を受けてWHOは4月30日にパンデミックアラート(警戒水準)を『世界的大流行(パンデミック)の一歩手前』のフェーズ5に引き上げました。今回はこの新型インフルエンザについて厚生労働省などの発表にもとづき、現在までにわかっていることをQ&A形式でまとめてみました。

新型インフルエンザ(H1N1)とは何ですか。
動物のインフルエンザウイルスがヒトに感染し、ヒトの体内で増殖できるように変化して、ヒトからヒトへと効率よく感染できるようになった未知のウイルスによるインフルエンザです。人類のほとんどが免疫を持っていないために簡単に感染しやすく、パンデミックに繋がる恐れがあるとして警戒されてきました。
豚インフルエンザとは何ですか。
豚インフルエンザは、A型インフルエンザによって起こる豚の呼吸器疾患です。豚においては定期的に流行を引き起こしていますが、通常はヒトには感染しません。米国などでは散発的に豚インフルエンザのヒトへの感染が確認されていました。今回は豚インフルエンザが変異し、ヒトからヒトへ感染するようになった新型インフルエンザウイルスだと考えられています。
どういった症状が出ますか。
高熱・頭痛・関節痛などの全身症状の他、のどの痛みや鼻水など風邪のような症状が出ます。気管支炎・肺炎などが併せて起こって重症化することもありますが、今回の新型ウイルスは弱毒型だと考えられています。
新型インフルエンザはどのように感染しますか。
主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。くしゃみや咳によって唾液や鼻水の飛沫を吸い込むことと、汚染された手で鼻や目を触ることで感染すると考えられています。
新型インフルエンザの検査法について教えてください。
まず、インフルエンザ簡易検査を行ない(15分程度)、A型判定が出た場合は、ウイルス遺伝子検査を行って新型インフルエンザかどうか判定します。
治療法について教えてください。
WHOなどによると、インフルエンザ治療薬のタミフル(一般名リン酸オセルタミビル)とリレンザ(一般名ザナビル)は効果があるとされています。シンメトリル(一般名アマンタジン)は耐性が確認され、効果が期待できないようです。
新型インフルエンザにワクチンはあるのでしょうか。
現在、ヒトに有効なワクチンは開発されておらず、通常のインフルエンザワクチンは、新型ワクチンには有効でないと考えられています。厚生労働省によると今回、ウイルスのワクチン生産に着手しても、最初の供給が始まるのは少なくとも数ヶ月後とのことです。
新型インフルエンザの予防策について教えてください。
通常のインフルエンザと同様の予防策に努めることが重要です。
  1. 外出後には手洗い、うがいをしましょう。
  2. 手洗いは石鹸を用いて15秒以上行い、水分を清潔なタオルやペーパータオルで十分に拭き取りましょう。
  3. タオルは家族内でも共用は避けましょう。
  4. 流行地への渡航は避け、人混みがあるところへの不必要な外出はしないようにしましょう。
  5. 十分に休養を取り、体力や抵抗力を高め、バランスの取れた栄養をとるようにしましょう。
  6. 一般にウイルスは低温・乾燥の環境でよく繁殖します。加湿器なども有効に利用するとよいでしょう。
豚肉は食べても大丈夫なのでしょうか。
インフルエンザウイルスは熱に弱く、71度以上に加熱することで死滅します。仮に非加熱で口の中に入っても胃酸で死んでしまうため、豚肉や加工品を食べてもインフルエンザウイルスには感染しません。
流行地から帰国して、熱が出た場合、どうすればいいのでしょうか。
厚生労働省は、メキシコや米国から帰国したヒトなどの問合せに応じる電話相談窓口(03−3501−9031)を設置しています。各地の保健所なども問合せに応じていますので、直接医療機関を受診することはせず、まず、電話で問合せた後に、指定された医療機関を受診するようにしてください。
今、WHOが発表しているフェーズとはどういう意味ですか。
フェーズとは新型インフルエンザの警戒レベルを6段階に分けたWHOの分類です。厚生労働省は国内で発生しているかいないかで、さらにWHOの各フェーズをそれぞれABの二つに分けています。今回WHOは世界各地に感染が広がっていることを受けて、パンデミック一歩手前のフェーズを5に引き上げ、警戒を強めています。
流行の段階 定義
フェーズ1 新型インフルエンザ未発生
フェーズ2 新型インフルエンザ未発生(動物から感染のリスク)
フェーズ3 動物からヒトへの新たなインフルエンザ感染があるが、ヒトからヒトへの感染はないか、非常に稀
フェーズ4 新型インフルエンザが小さな集団で発生
フェーズ5 新型インフルエンザがより大きな集団で発生
フェーズ6 新型インフルエンザが一般社会に急速に拡大(パンデミック)

おわりに

今回の新型インフルエンザは弱毒性のタイプだと考えられていますが、ウイルスは変異しやすく、油断は禁物です。スペインインフルエンザも最初は弱毒性と考えられていましたが、強毒性型に変異し、世界中で猛威をふるいました。ただし、パニックは禁物です。正しい情報を把握し、季節性インフルエンザと同様の予防策を心がけましょう。

【新型インフルエンザ電話相談】

厚生労働省
03−3501−9031
外務省
03−5501−8000

各自治体・保健所にも窓口があります。

監修 救急救命東京研修所 教授  名倉 節
参考文献 パンデミックから身を守る 日刊工業新聞社
新型インフルエンザ対策マニュアル 東洋経済新報社
出典 厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/
厚生労働省検疫所「海外旅行者のための感染症情報」 http://www.forth.go.jp/
国立感染症研究所感染症情報センター http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html

●情報提供:T−PEC保健医療情報センター

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