知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『受験を応援する食事』

いよいよ受験シーズン到来!
今までの学習の成果を発揮するためには、健康管理が欠かせません。
インフルエンザなどの感染症の予防には、手洗いうがいの励行やマスクをつけるなどの配慮が大切。加えて、毎日の食生活の管理でお子様をサポートしていきましょう。
今回は、受験を応援する食事についてご紹介いたします。

受験日までの食事管理

体調を考え、栄養バランスを考えた食事が基本。3食規則正しい時間に食事をとり、主食・主菜・副菜の定食形式の献立にします。
疲れているときは、消化力も落ちている場合があるため、油ものを控えた消化の良い温かいメニューにしましょう。
イライラする気持ちを落ち着けるミネラルのカルシウムやマグネシウム、ストレスを感じると消耗しやすいビタミンCをしっかり摂るようにするとよいですね。
カルシウムは乳製品や緑黄色野菜に多く、マグネシウムは大豆製品や海藻類に多く含まれます。
風邪予防には免疫力をアップするビタミンAベータカロチンを摂りましょう。うなぎや緑黄色野菜に多く含まれています。
食事時間は、勉強の合間のほんの束の間の休息。リクエストのメニューがあれば、答えてあげることもサポートになるでしょう。

夜食が欲しいといわれたら

炭水化物メインの消化のよいメニューがお勧めです。
就寝前なので、食事量は1食の半分から1/3程度が目安となります。小腹が満たされる程度の量にしましょう。
煮込みラーメンや焼きおにぎりなどの炭水化物主体のメニューや、ビタミンミネラルが補給できるミネストローネやコーンポタージュなどはいかがでしょうか。

受験前日はやっぱりカツ丼?

個人差がありますが、前日ともなると緊張感が高まり、いつもどおり食事が摂れないこともあります。そんなときは、ぞうすいや鍋焼きうどんなどの消化の良い食事をお勧めいたします。
お子様が「食べたい」「縁起を担ぎたい」という気持ちがあれば、カツ丼やうなぎなどの力が出るようなメニューもよいのですが、強い希望がなければ、普段食べ慣れているメニューが安心でしょう。
念のため、衛生面を考えて、刺身や生野菜などの生ものは避けたほうがより安心です。

当日の朝食は何を摂ればいいの?

いよいよ受験日当日。食欲がない場合、食べやすい炭水化物中心のメニューで脳にブドウ糖を補給しましょう。フレンチトーストに野菜スープ、焼きおにぎりにとん汁など、汁物を添えた温かい食事がお勧めです。
とある塾では、試験会場までの移動時間に「ガム」を噛むことをお勧めされているそうです。咀嚼することで集中力が高まることが理由なのだとか。皆様も試してみてはいかがでしょうか。

当日の食事や飲み物のポイント

午前中から午後にかけて試験がある場合、お弁当が必要になることもありますね。
その場合は、衛生面に配慮してお弁当を調理することが大切。そして、参考書を見ながらでも食べることができるような、「おにぎり」や「サンドイッチ」などは手軽でお勧めです。
緊張感から少し開放され、加えてお腹いっぱいになってしまうと眠気を誘いますので、お弁当の量はいつもよりやや少なめの7.8分目の量で十分でしょう。
会場は暖房などで乾燥している場合が多いので、感染症予防や栄養補給のためにも水分補給を行いましょう。ビタミンCや糖分を含む飲み物は水分補給と同時に栄養素の補給ができてお勧めです。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

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