知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『お弁当の栄養バランス』

新年度を迎え、新たに始まる毎朝のお弁当作り。朝は時間がなく大変ではありますが愛情と栄養のあふれるお弁当にしてあげたいものですね。
今回は「お弁当の栄養バランス」についてご紹介いたします。

お弁当作りのポイント

お弁当1食で栄養価を整えるのは至難の業です。幼児の小さなお弁当であればなお更でしょう。足りない食材や栄養素は、他の食事とおやつで補うことができれば大丈夫です。1日単位で栄養バランスが整うように工夫しましょう。
入園後の初めてのお弁当の量は、普段の1食分よりやや少なめに入れることから始めます。お昼の時間内に無理なく食べきることができる量が目安です。おかずは、箸やフォークで口に運びやすく、一口サイズでパクパクと食べ進めることができる大きさがお勧めです。
最初は、登園時にお弁当を持ち運びするだけでも一苦労です。食べ慣れたおかずを中心に入れると良いでしょう。すべて食べ終えて帰宅したら、たくさん褒めてあげるとお子様のモチベーションが高まります。

栄養バランスが整う配分

ご飯などの主食とメインのおかずである主菜を1品、野菜のおかずである副菜を2品そろえることが基本になります。緑黄色野菜などの鮮やかな彩りは食欲を増進する作用があります。
割合としては、お弁当箱を6等分にわけ、その1/6をたんぱく質のおかず、2/6を野菜のおかず、3/6を主食のご飯にすると、自然と栄養バランスが整います。幼児の場合、たんぱく質のおかずの量は1回50g程度を目安にしましょう。
食が細いお子様の場合は、やわらかく調理し咀嚼しやすい食材を中心に、よく食べ丸呑みしやすいお子様の場合は、根菜類や海藻類、きのこ類などを入れて、咀嚼回数を増やすと良いでしょう。

お弁当箱の容量

お弁当の容量は、エネルギー量に相当します。500ml容量のお弁当箱に詰めると約500kcalというわけです。幼児の場合は300~500ml、小学生の場合は500~600mlがお弁当箱を選ぶときの目安になります。形やデザインなど様々な種類のお弁当箱がありますが、お子様自身が使いやすいことが大切です。

困ったときのお役立ちアイデア

時間がないとき、お弁当食材がないときに、こんなアイデアはいかがでしょうか。

<おにぎらず>

ご飯の中におかずを入れてのりで巻く、今流行りのおにぎらず。
手に持って食べやすいだけではなく、おかずを挟むので栄養バランスが整うメリットがあります。

<麺料理>

パスタや中華麺なども、お弁当の主役になります。麺を茹でた後、油を回しかけてお弁当箱に詰めれば、食べるときに固まりにくくなります。
特に、ミートソースやナポリタンのケチャップ味はお子様に人気のメニューです。
主食(炭水化物)とメインのおかず(たんぱく質や野菜)が摂れ、調理の手間を省くことができるので、お役立ちメニューです。

<スープジャーを利用する>

シチューや具沢山スープなど、スープジャーに入れて持参するのはいかがでしょうか。麻婆豆腐や八宝菜などを入れて、持参したご飯にかければ丼ぶり風に。
温かい食事が摂れるので、寒い季節にも重宝するアイテムです。

今回は、お弁当についてご紹介いたしました。
お弁当は、離れて過ごす時間を埋める親子のコミュニケーションツールです。
お昼にほっと一息つきながら、愛情を感じることができるお弁当にしたいですね。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

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