知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『幼稚園に入園したのですが、登園を嫌がっています。』

幼稚園に入園したのですが、登園を嫌がっています。どうしたらよいでしょうか?

入園や入学といった大きな環境の変化は、特に年齢が小さいお子様にとって驚きや戸惑いを感じるものでもあります。
一時的に「行きたくない!」と言うお子様は少なくありません。時間や成長とともに新しい環境にも慣れていくことが多いですが、毎日の登園・登校渋りが続くと、ご両親の心配も大きくなりますね。

幼稚園・保育園・学校に行きたくないというお子様への関わりには、残念ながら「これ」といった画一的な特効薬のような対応はありません。お子様の幼稚園・保育園・学校や家庭での状況、得意不得意など性格によっても効果的な関わり方が違ってきます。
「行かせる・行かせない」という結論や行かせるためのノウハウを得たいとご両親が思われるのも無理はありませんが、結論はひとまず横に置き、「なぜ行きたくないのか」という視点でお子様を観察したり、お子様の「嫌だなぁ」と思っている気持ちを聴いてあげたりしてみてください。
原因が特定できなくとも、いつもどおり十分にスキンシップをとる中で自然とお話ができるだけでも、お子様が安心できるという効果もあります。まずはお子様とコミュニケーションをとっていくことをお勧めします。
幼児期や小学校低学年のお子様は、友達に言われた一言が気になったり、自分の好きなことをする時間が園や学校には少ない、苦手な授業や行事がある、当番や係が上手くいかない、給食を全部食べられなかったらどうしよう・・・など、日常生活のさまざまな小さな変化や活動が原因と考えられる場合も多くあります。
嫌な気持ちがわかったら、「それは嫌だったね」とお子様の気持ちを受け入れつつ、「今度○○○があったらこうしてみようか」など解決策を授けてみてください。話をじっくり聴くだけでも、元気になることも少なくありません。
なかなかうまくいかない場合には、幼稚園・保育園・学校の先生やスクールカウンセラー、自治体に設置されている子育て支援相談窓口や教育相談センターなどにご相談されることもお勧めいたします。

●東京海上日動メディカルサービス 発行

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