知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『花粉症対策で効果的な食べ物や飲み物はありますか?』
花粉症対策は、なるべく花粉に触れる機会を少なくすることが基本になります。残念ながら、食事面においては、「これだけを食べれば・飲めばよい」というものはありません。
栄養のバランス、睡眠、ストレスを溜めないなど、生活習慣全体の改善が基本となります。
また、抗アレルギー薬による治療の他に、花粉が身体に入ってこないような工夫(マスク・眼鏡・洗濯物の部屋干しなど)によって、症状を軽くすることはできます。
食事においては栄養バランスのよいことが前提ですが、一般的にアレルギー症状の緩和に効果が期待される栄養素は、以下のようなものがあります。
- α(アルファ)-リノレン酸:しそ、えごま、亜麻仁油(あまにゆ)など
- EPA(エイコサペンタエン酸):さば、いわし、さんまなど
- DHA(ドコサヘキサエン酸):かつお、まぐろなど
- 乳酸菌:ヨーグルト、ぬか漬け、キムチなど
- カテキン:緑茶など
腸内環境を整えることで、免疫力が向上すると言われていますので、乳酸菌と併せて食物繊維を摂取することもおすすめです。また、多量のたんぱく質の摂取は、アレルギーをおこしやすくなるといわれています。適量を心がけるといいでしょう。
食べ物の他には、ハーブの香りやハーブティーなどを利用する方法もあります。
- 鼻の通りをよくする:ペパーミント、ユーカリなど
- 抗アレルギー作用:ネトル、エルダーフラワーなど
毎日の食生活に、これらの栄養素やハーブを好みで取り入れてみてはいかがでしょうか。
家庭での工夫をおこなっても症状が続くときは、我慢せずに、季節性のアレルギーの方は、症状が出る前から耳鼻いんこう科や眼科、アレルギー科を受診することをおすすめします。
●東京海上日動メディカルサービス 発行