知っておきたい!健康と医療 今月のテーマ『子どもが粉薬を嫌がって飲みません。何かよい方法はありますか。』
薬は、基本的には水やぬるま湯で飲むようにいわれています。ただし、子どもは粉薬のにおいや味などが原因で、内服を嫌がることがあります。
飲みやすくなるように、次のような方法で工夫をしてみましょう。
- 1ぬるま湯や飲み物に混ぜて、スプーンなどで少しずつ口の奥に流し込む
- 2少量のぬるま湯で溶かして団子状にし、指で頬の内側へ塗った後、飲み物で流し込む
- 3ゼリー状のオブラートを使用する
- 4プリンやアイスなどの食品に混ぜる
酸味のある柑橘系のジュース、乳酸飲料などは、薬によっては苦味を強調することがありますから、味が濃い、または甘みが強いチョコレートやココアなどに混ぜるのがおすすめです。
ただし、飲み物や食べ物に混ぜた場合、時間が経つと薬のコーティングがはがれてしまう可能性があります。その結果、苦味が増したり薬の成分が不安定になったりする場合もありますから、混ぜたらすぐに飲ませましょう。乳児の場合、薬をミルクに混ぜてしまうと味が変わってミルク嫌いになってしまうことがありますので、注意しましょう。
飲み物の種類によっては、薬の効果に影響を及ぼすものもあります。大人の薬と一緒で、個々の薬の飲み方の注意点については、薬剤師に相談しておくと安心です。
●東京海上日動メディカルサービス 発行