10周年記念企画 第5弾
「地域ささえあい助成」10年間のエピソード作文入選者の発表
成長期の栄養としての
「地域ささえあい助成」
特定非営利活動法人
ソーシャルビジネス推進センター
相内 俊一(あいうち としかず)様
初年度の助成は、コープさっぽろ、小樽商大ビジネススクール、北翔大学による試行錯誤の社会実験期(2010年-2012年)を経て、NPOを立ち上げて本格的な取り組みに入って2年後にあたります。札幌から日帰りで指導者を派遣できる自治体を対象にした安定経営路線から、過疎と高齢化で困っている遠隔地の自治体の要望に応えられるビジネスモデルに、いつ、どのように転換できるかが「まる元」の課題でした。2014年度の助成で、指導スタッフを北海道内の各地に定住させ、その圏内で指導にあたるシステムへの転換で、過疎地の需要に応えられるようになりました。2015年度には念願の認知症予防活動の導入、2016年度には常勤スタッフの増員が可能になりました。(2022年度は常勤指導スタッフ12名、非常勤1名)助成期間中に2度、事務局の方たちが視察に来られました。とても細やかに私たちの活動を見てくださり、参加者の皆さんや自治体の担当者からもヒヤリングをされるなど、助成する側の「本気度」が感じられ、私たちも嬉しく思いました。議員を目指す女性を立候補前から支援する全米組織、EMILY'S LISTの名前は「初期の資金支援は、パンだねを膨らませるイーストの効果だ」(Early Money Is Like Yeast)という意味が込められています。「まる元」にとって、地域ささえあい助成は、成長のためのイーストでした。
これからは、これまでの「まる元」づくりの経験知を全国の生協と共有して「健康づくり」に貢献したいと思っています。