10周年記念企画 第5弾
「地域ささえあい助成」10年間のエピソード作文入選者の発表
スタート時の助成金活用が
現在の活動展開の基礎
認定特定非営利活動法人
フードバンク信州
美谷島 越子(みやじま えつこ)様
フードバンク信州は「食品ロス削減」と「困窮者支援」の2つの課題をつなげて地域づくりをすすめることを目標に2016年に設立されました。当時この目的、趣旨に賛同する長野県生協連、長野県労福協、JA長野中央会、長野県NPOセンターなどの関係団体が参加し、コンソーシアム型の組織でスタートしました。
活動開始1年目の課題はまず活動への認知度をアップすることでした。財源基盤が整わない中で、構成メンバーの長野県生協連から、「地域ささえあい助成」の利用を勧めていただき、活動の普及・啓発のためホームページを作成しました。今、思い返しても1年目の助成金利用は活動の第1歩を踏み出すために大きな力になったと感謝しています。
2年目、3年目の助成金は、県内全域で活動を展開するための本部と地域拠点(4か所)を結ぶ車両レンタル料などの基盤整備に利用させていただき、現在の活動につながる基礎を築くことができました。
法人発足から6年目となり、現在は食の循環システムの構築事業に取り組んでいます。コロナ禍や物価高騰の影響で食料資源の効果的な活用が求められている中で、食料寄贈と支援ニーズのマッチングシステムを構築し県内の関係団体が利用することで、食料循環が効果的にすすむ社会が実現できればよいと願っています。